阪和興業はタイの金属リサイクル事業を拡充する。現地のグループ企業が同国工業省から金属スクラップの選別・加工業務に必要な許可を取得したのを受け、選別・加工処理を手がける工場を2020年4月から稼働させる計画。これまでタイでの金属リサイクル事業は、リサイクルの原料となる金属スクラップの売買しか行っていなかった。新たに選別・加工業務を加えて事業の幅を広げる。
現地の100%子会社、阪和泰国(阪和タイ)が18年10月に設立した金属リサイクルの新会社「ハンワ・メタルズ(タイ)」(アマタシティラヨーン工業団地)が、金属スクラップの選別・加工業務を行うための許可を当局から得た。これを受けて新会社が同工業団地に選別・加工処理の工場を建て、20年4月に運用を始める。アルミニウムや銅を中心とした非鉄金属とステンレス鋼が対象。
阪和タイが手がけてきた金属スクラップの売買に、新会社によるスクラップの選別・加工処理を加えて業務範囲を広げ、事業規模を拡大する。収益や取扱量などの目標は明らかにしていない。