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出光興産、木質バイオマス量産 ベトナムで来春着工へ

【2020年12月03日付 建設・生活・環境・エネルギー2面 日刊工業新聞電子版

出光が量産を検討する木質バイオマス「ブラックペレット」(左)

出光興産は石炭火力発電のバイオマス混焼に用いる木質バイオマスの商業生産を2022年にも始める。21年春までに製造プラントを建設する投資を決定する。ベトナムでの生産を検討しており、当初は年産12万トンの計画。次いで東南アジア諸国や豪州でも生産し、将来は年200万トンの供給体制を整える。2050年のカーボンニュートラルに向けて化石燃料の低炭素化が欠かせず、バイオマス混焼の普及に乗り出す。

出光興産が量産するのは木材を粉砕、ペレット状にした上で半炭化したブラックペレット。発熱量は1キログラム当たり4300キロ―5500キロカロリーと通常のペレットよりも高く微粉炭混焼にも向いている。水にも強く、輸送や貯蔵がしやすい。原料はアカシアのほか広範な樹木に適用できる。石炭火力発電の混焼率20―30%程度を目指す。

現在はベトナム中部の沿岸に位置する工業団地にサンプル…

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