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伊藤熱処理、仙台工場を移転・新築 設備能力2倍

【2023年5月17日付 東日本面 日刊工業新聞電子版

車・航空宇宙向け拡充

【仙台】伊藤熱処理(山形市、伊藤雄平社長)は仙台工場(仙台市若林区)を若林区内で移転・新築し、自動車や航空宇宙産業向け部品の処理能力を増強する。新工場に総額約15億円を投資し、より精緻に温度制御できる最新鋭設備などを複数導入。品質への要求水準が高い自動車部品や航空機・ロケットなど高付加価値部品の熱処理能力を3年で倍増させる。

現・仙台工場が立地する工業団地の集団移転に合わせ、新しい団地内の敷地面積約3500平方メートルに延べ床面積約1400平方メートルの新工場を建設した。移管作業を進めながら6月に新工場を稼働し、9月末には現工場での操業を終える。

1期投資として浸炭焼き入れ炉2基、ガス軟窒化炉1基、アルミニウム専用炉1基に加え、焼き戻し炉、洗浄装置などを導入する。特に浸炭焼き入れ炉は厳密な温度制御が可能で「プラスマイナス5度Cの範囲内でバラつきが少なく均一に熱処理できる。大企業の工場を除けば東北地区でおそらく初めての設備になる」(伊藤社長)という。

自動車や航空宇宙向けの専用工場に位置付け、

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