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宇都宮LRT、街の“背骨”に 8月開業向け全区間で試運転

【2023年5月5日付 東日本・西日本面 日刊工業新聞電子版

宇都宮市の中心部と芳賀・高根沢工業団地(栃木県芳賀町)を結ぶ次世代路面電車(LRT)「芳賀・宇都宮ライトレール」は8月開業に向け全区間で試運転が始まった。少子高齢化時代の持続的な街づくり計画と一体の新しい交通システム導入に、地元企業から期待の声が上がる。車社会と言われる同地域で、LRTが定着するか注目される。

「工場従業員からはLRT開通により交通渋滞が緩和されることへの期待の声がある」。沿線に工場を構える大手食品メーカーは期待を示す。LRT開業までの道のりは宇都宮市街地開発組合が研究会を設置した1993年度までさかのぼる。2013年に市がLRTの整備を基本方針に明記し、産学官が参加する検討委で事業化の議論を重ねてきた。8月に開業するのはJR宇都宮駅東側の「宇都宮駅東口」―「芳賀・高根沢工業団地」間。総距離は14・6キロメートルで、19カ所の停留場・トランジットセンターを置く。2度の見直しを経た総事業費は684億円。30年代前半には駅西側でも5キロメートルの区間を開業予定で、事業費400億円を見込む。

運営に当たり、

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