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福島・浪江町、脱炭素の産業団地造成

【2023年8月2日付 東日本面 日刊工業新聞電子版

【いわき】福島県浪江町は二酸化炭素(CO2)排出量が実質ゼロの産業団地「棚塩RE100産業団地」の造成を始めた。再生可能エネルギーとグリーン水素を活用する。2025年6月完成予定で5区画を造成する。地域新エネルギー会社の設立も検討しており、再生可能エネルギーや水素の導入を加速する。

浪江町には水素を製造する福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)が立地し、太陽光発電(PV)をはじめ風力、小水力など再生エネ合計出力10万キロワットが立ち上がっている。水素はFH2Rから柱上パイプラインも含めて産業団地に供給する計画。新たに立地する再生エネの供給拠点も加えて活用する。

用地は14・5ヘクタールで、1・2―2ヘクタールの区画を五つ分譲する。企業の入居は25年を予定する。町が出資して設立する計画の地域新エネルギー会社が新たな再生エネ拠点の立地を進め、水素や再生エネを産業団地に導入する。新たな産業団地は同町で5件目。

FH2Rは25年度に新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の実証事業を終えて商用化拠点となる計画で、福島県は活用方法について検討に入っている。

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