JCUは12日、熊本県益城町に半導体向け表面処理薬品の生産・研究開発拠点を新設すると発表した。投資額は約84億円。2024年9月ごろに着工し、25年12月ごろの完成予定。人工知能(AI)やデジタル変革(DX)の進展に伴う半導体需要の増加に対応するとともに、自社工場がある新潟県以外にも拠点を構えることで事業継続計画(BCP)にも対応する。
同町と事業所新設に向けた立地協定を同日に締結した。熊本国際空港(熊本県益城町)に近い工業団地「くまもと臨空テクノパーク」内に、延べ床面積8656平方メートルの建屋を設ける。新規で50人の従業員を採用する。
熊本県をはじめとする九州では半導体関連工場の集積が相次ぎ、関連企業の設備投資が活発化している。