【さいたま】サン精密化工研究所(埼玉県久喜市、村上守社長)は、カメラや事務機器向けの部品などを製造するタイ工場を移転・拡張し、2月1日に稼働する。土地や建物を含めた総投資額は約5億円。タイは国内外のメーカーが製造拠点を設け精密部品の需要が高まっていることから、対応力を強める。2025年中にタイでの売上高を現状比約1割増の7億円に引き上げる。
新工場の土地面積は現状比6割増の6080平方メートル、建屋の延べ床面積は同4割増の2100平方メートルとなる。既存工場を構えるチョンブリ県の同じ工業団地に立地する。稼働に合わせて成形機3台を追加して計42台体制とし、25年までにさらに3台を追加する。タイで製造した部品は主に同国に進出するメーカー向けに提供する。
タイ工場の成長をけん引するのは、ミラーレスカメラの交換レンズに使われる樹脂製の小型精密部品だ。高機能・高価格化が進むカメラ市場では、…