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トヨタ、福岡にEV向け電池工場 供給網を拡充

【2024年7月29日付 総合3面 日刊工業新聞電子版

トヨタ自動車が九州に電気自動車(EV)向け電池工場を新設する計画があることが分かった。九州は高級車ブランド「レクサス」の生産拠点であり、トヨタは2035年にもレクサスの新車販売すべてをEVにする方針を掲げている。隣接地でEVの核となる電池を生産し、EVのサプライチェーン(供給網)を構築・強化する。

トヨタが電池工場を検討するのは福岡県苅田町にある「新松山臨海工業団地」。福岡県が土地を造成していた。同工業団地は半径5キロメートル圏内に高速道路や苅田港、北九州空港など主要な物流ルートが整備されている。近隣には、生産子会社のトヨタ自動車九州のエンジン工場がある。

トヨタはEVの販売を26年までに年間150万台、30年までに同350万台とする基準を掲げている。また、30年までにEV関連に計5兆円を投じる方針。米ノースカロライナ州では電池工場の建設が進んでおり、国内での電池の生産体制整備が注目されていた。

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