【山形】山形県米沢市は市内での新産業団地整備について、候補地を東北中央自動車道米沢北インターチェンジ周辺にする方針を固めた。周辺に高速道路や三つの国道があり、交通利便性の高さが決め手の一つとなった。市は山形県や山形大学工学部らと連携し、2025年度に新産業団地の基本計画策定に入る予定だ。
新産業団地の開発面積は約20ヘクタール。用地買収などを含む事業費は、2月時点で45億―50億円を見込む。市の担当者によると、基本計画策定から造成完了まで約6年かかる見込み。
米沢市では21年度末に市内最大規模の産業団地「米沢八幡原中核工業団地」が完売。これに伴い、市内外の企業から新たな産業団地を求める声が寄せられたため、22年度に山形県内外の約1000社にアンケートを実施。新産業団地の需要があると確認したため、市は建設の検討に入っていた。これまでに候補地として市内2カ所まで絞り込んでいた。