【盛岡】クボテック（神奈川県秦野市、窪嶋竜一社長）は７日、岩手県奥州市に半導体製造装置向け制御盤・分電盤などの工場を建設することで、同市と立地協定を結んだ（写真）。同社は奥州市内の広表工業団地に約１万８０００平方メートルの用地を今後取得する。売買契約日程は未定。段階的に工場の整備を進め、２０２７年１月に第１期の工場棟の操業開始を目指す。当初の投資額は約１５億円を見込む。
第１期の工場棟は延べ床面積が約３３００平方メートル。２７年度までの雇用計画で約２５人の新規雇用を予定する。今後計画する第２期の工場棟が立ち上がりフル稼働に入れば、生産能力は現状の約２倍に高まるという。
半導体市場の活況を受け、奥州市内の工業団地では東京エレクトロングループをはじめその協力会社などの新工場計画が相次ぐ。奥州市役所での調印式で、窪嶋社長は「この地が東北シリコンバレーの中心であり、成長が期待できる」と進出理由を述べた。
