米と“一触即発”行方注目
中国では再び経済成長の勢いが鈍化してきた。2019年上半期(1―6月期)の成長率は実質で前年比6・3%増(1―3月期は同6・4%増、4―6月期は同6・2%増)と18年通期の同6・6%増を0・3ポイント下回った。中国経済は昨年、「債務圧縮(デレバレッジ)」による景気下押し圧力と、それに追い打ちをかけた「米中対立」を背景に減速したが、中国政府が18年12月に「反循環調節(景気減速の押し戻し政策)」に舵(かじ)を切り、デレバレッジ推進政策を緩和したため、景気減速は一旦(たん)止まった。しかし、米中対立に伴う輸出や製造業の投資への悪影響が徐々に鮮明化、中国経済は4―6月期に再び減速し始めた。
今後の中国経済を考える上では…