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コラム

【連載】グローバルの眼/新型肺炎、AI進化のトリガーに

【2020年2月26日付 国際面 日刊工業新聞電子版

中国テック企業に注目

新型肺炎問題の影響が中国内外に広がっており、終息の目処が立っていない。そうした中、感染の更なる拡大を防ぐために、第5世代通信(5G)やビッグデータ分析、人工知能(AI)などデジタル技術を駆使した中国のテック企業の活躍に注目が集まっている。中国工業情報化省では2月初めにAI関連の学会、協会および企業に対して、AIを生かした新型肺炎対策への協力を呼びかけたが、AI分野のリーディングカンパニーは既に動き出している。

具体的な例を挙げると、北京に本社を置くAI企業は、最先端の顔認証技術をベースにしたAI検温サービスを新たに開発した。住宅街や商業施設の出入り口、交通機関など人の多い場所で導入され、3メートル以内の測定距離で、1秒間に15人の通行者を検温できるという。発熱症状のある人とその身元を素早く特定する。現在、中国では外出時にマスク着用が義務付けられているが、このサービスは…

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