政治的混乱が続く南米ベネズエラで先ごろ、マドゥロ大統領強権支配の打倒を叫ぶグアイド国会議長(暫定大統領)が呼び掛けた“クーデター”が不発に終わり、同議長は「米軍の協力」を要請した。「事実上の軍事介入要請」(在カラカス外交筋)ともいえる動きに米国はどう応えるのか。 ポンペオ米国務長官は「(ベネズエラでの米国の)軍事行動は可能だ」とし「それが求められることなら、米国はそれを実行する」と述べた。すぐにでも米軍が行動を起こすかのような印象だが、実際にはいくつかの高いハードルがある。 第1に、しばしば指摘されるように、中南米の多数の国が、米国の軍事介入に明確に反対を表明していることだ。過去に… 日刊工業新聞電子版で続きを読む (電子版への会員登録・ログインが必要です) 【関連記事・情報】 【連載】グローバルの眼/米中新段階、全面対立のリスク 【連載】グローバルの眼/米中摩擦激化で代わる対米輸出国 【連載】グローバルの眼/再び増え始めた米国のスト 【連載】グローバルの眼/米国の医療保険制度改革 【連載】グローバルの眼/米の対ベネズエラ政策、大幅後退 米国グローバルの眼国際経済ベネズエラ反米闘争ノルウェー