長期化でマイナス成長も
新型コロナウイルスが東南アジア諸国連合(ASEAN)各国に大打撃を与えている。3月27日に発表されたベトナムの1―3月期の実質国内総生産(GDP)成長率は前年同期比プラス3・8%となり、2019年10―12月期の同プラス7・0%から大幅に減速した。足元で新型コロナの影響はさらに深刻化しているため、ASEANの20年の成長率は前年比プラス1・7%とリーマン・ショック時を下回ると見込まれる。
新型コロナ感染によるASEAN経済へのダメージは2段階に分けられる。
第1段階は、中国での感染爆発による中国人観光客の減少と部品・原材料不足だ。…
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