国際協力銀行(JBIC)は9日、三井物産が出資するタイの大型複合火力発電事業に対し、みずほ銀行などと協調融資を実施すると発表した。融資総額は約13億ドル(約1470億円)。長期にわたって運営・管理が求められる海外インフラ事業を金融面から支援することで、日系企業の国際競争力向上を後押しする。
協調融資には、三井住友信託銀行、アジア開発銀行(ADB)、タイ輸出入銀行、タイの地場銀行も参加する。このうちJBICの融資額は約2億2700万ドル(約230億円)。
タイ東部チョンブリ県とラヨーン県にまたがるヘマラート工業団地に、発電容量250万キロワットのガス焚複合火力発電所を建設、所有、運営する。この地域は投資優遇が得られる経済特区。タイ国営電力公社に25年間売電する。
三井物産は中期経営計画で電力を含むインフラ分野を中核と位置付けており、タイでは電力案件に長年力を注いでいる。