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大陽日酸、ミャンマーで産業ガス生産 品質面で差別化図る

【2019年2月4日付 素材・ヘルスケア・環境面 日刊工業新聞電子版

空気分離装置などを設置し、酸素や窒素を生産

大陽日酸はミャンマーで産業ガスのアルゴンの生産を2019年夏に始める。溶接用途での供給を目指す。炭酸ガスの仕入れ販売も始めた。同社はヤンゴン市郊外のティラワ経済特区内に空気分離装置(ASU)を設置し、酸素と窒素を日産で計30トン生産。純度の高さなどを訴求している。仕入れ販売などを拡充することで、幅広い需要に応える。

大陽日酸は16年にミャンマーで事業会社を設立し、このほどASUを稼働した。従業員は25人。将来は50人超に増やし、営業やメンテナンスサービス、配送などの機能強化を視野に入れる。競合が少ない市場で早期に攻勢を掛ける狙いで、30年度に約10億円の売上高を目指す。

ティラワ経済特区には日系企業を中心に、食品や建設、自動車関連などの企業が進出している。当面は同経済特区などヤンゴン市近郊への販売を目指す。

同社は東南アジアで、新興市場の設備増強を進めている。ベトナム南部のバリア・ブンタウ省フーミー地区で産業ガスの新工場を19年8月に稼働予定。同省ロンソン島では、新たなASUを建設している。

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