【ヤンゴン=江上佑美子】大陽日酸は31日、ミャンマーのヤンゴン市郊外にあるティラワ工業団地内に設けた、産業ガスの製造販売会社「タイヨウ・ニッポン・サンソ・ミャンマー」の開業式典を開いた(写真)。あいさつした永田研二取締役専務執行役員は「ミャンマーは経済が急成長しており、ポテンシャルもある市場。発展に尽くしていきたい」と述べた。
大陽日酸はシンガポール子会社を通じ、ミャンマーの事業会社を2016年に設立。空気分離装置(ASU)をベトナムから移転し、準備を進めてきた。ミャンマーでASUが設けられるのは初となる。
ミャンマーは実質の国内総生産(GDP)成長率が年間6%程度で推移するなど、経済発展がめざましい。ティラワ工業団地はミャンマー政府や国際協力機構(JICA)、日本の大手商社などが共同開発している経済特区でスズキやワコールホールディングスなど、多くの日系、外資系企業が進出している。