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伊藤鋳造、ベトナムに新工場 建機など向け月産250トン

【2019年6月5日付 機械・航空機面 日刊工業新聞電子版

新工場はベトナムで同社2カ所目の工場で、大物部品の鋳造に特化する計画

【水戸】伊藤鋳造鉄工所(茨城県東海村、伊藤幸司社長、029・306・0030)は、ベトナムに建設機械や鉱山機械向け大物鋳造部品の新工場を稼働した。国内外での生産能力に余力を確保し、需要の変動に柔軟に対応できる体制を構築するのが狙い。投資額は約10億円。新工場の生産能力は当初月産250トンで始動し、2020年度には同500トンに高め、売上高約10億円を目指す。

新工場はベトナム・ハナム省内の「ドンバンIII工業団地」に建設した。工場の延べ床面積は4860平方メートル。現地法人の「ヴィナ・イトウ」が運営する。伊藤鋳造鉄工所のベトナム工場は2カ所目。08年に稼働したハノイ市内の工場は他社との共同出資で設置したが、今回は単独出資で設置した。

新工場には容量3トンクラスの電気炉を1基導入するなど、大物部品の鋳造に特化した設備を導入した。さらに、同クラスの電気炉をもう1基追加できるように建設しており、最大で月1000トンの生産規模に対応できる。

新工場で製造した製品は主に日本国内の建機メーカーなどに供給する。新工場の稼働により、国内と海外を含めた同社全体の生産能力は3―6割高まる。余力のある生産体制を構築することで、取引先からの増産要請への対応を迅速にする。生産拠点の分散配置により、災害など緊急時の事業継続にも備える。

また新工場では、3年後をめどに機械加工などを行う工場棟の建設を予定している。鋳造部品の後処理などを現地で行い、将来は東南アジア方面の取引先に直接製品を供給することも想定する。業務の幅を広げ、工作機械向けなど新規分野開拓にも結びつけたい考えだ。

同社は建機や鉄道モーター、船舶機械向けの鋳造部品の製造を手がける。売上高は19年3月期で約51億円。

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