【いわき】ロボコム・アンド・エフエイコム(東京都港区、天野真也社長)は福島県南相馬市の復興工業団地に建設していた南相馬工場を28日完成した。7月から本格稼働する。デジタル技術を取り入れ、完全無人化ラインを備えたスマートファクトリーで、ロボットや自動化機器向けの部品を製造する。総工費は約34億円。社員は当初30人で、このうち地元雇用は20人。ロボットシステムの組立工場(450平方メートル)は2年後に完成する。
延べ床面積3090平方メートルの工場はロボットシステムの精密部品を加工可能な各種MC(マシニングセンター)11台や各種数値制御(NC)機を導入。個別受注に短納期で対応する。3Dプリンターや3D測定器、インテリジェント複合加工機なども備える。また海外エンジニア育成のための研修棟(36人収容)も設置した。まずベトナム、ミャンマーから20人の学卒者が研修を受ける予定で、隣接して宿泊施設も設置した。
同社は製造業のデジタル変革(DX)や生産ラインの開発・実装を支援するチームクロスエフエーの幹事企業の1社。隣接する福島ロボットテストフィールドに開発オフィスを置く。