【川崎】東京応化工業は2022年度からの次期中期経営3カ年計画で、過去3年間の実績を6割上回る450億円の設備投資を行う。3年間で450億円は過去最大。半導体用材料の生産能力を増強するほか、工場のスマート化や省エネルギー化に取り組む。積極投資で最終年度となる24年度の連結売上高を1800億円以上、EBITDA(利払い税引き償却前利益)を350億円以上と、ともに21年12月期の実績を3割近く上回る水準まで引き上げる狙いだ。
半導体需要の盛り上がりを踏まえ、材料のフォトレジスト(感光性樹脂)や高純度化学薬品の生産能力を高める。フォトレジストの主力工場である郡山工場(福島県郡山市)や御殿場工場(静岡県御殿場市)、高純度化学薬品を製造する阿蘇工場(熊本県阿蘇市)が対象。増強の規模は非公表。この一環として熊本県菊池市内の工業団地「菊池テクノパーク」の土地12万9000平方メートル弱を、約17億円で取得する方向で県と調整する。
また工場のスマート化や…