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アサヒ、佐賀・鳥栖に新九州工場 生産量1.3倍、26年博多から移転

【2022年6月24日付 建設・生活・環境・エネルギー面 日刊工業新聞電子版

アサヒビールは23日、博多工場(福岡市博多区)の移転先について、佐賀県鳥栖市を候補地として土地譲受申込書を提出したと発表した。今後、市議会の議決を経て正式決定する。新九州工場の敷地面積は27万平方メートルと博多工場の2倍以上、想定年間生産量は約1・3倍となる。新工場は鳥栖市が2022年中に工業団地の造成に着手し、アサヒが24年に着工する計画。博多工場の操業は25年末をめどに終了し、新九州工場は26年から操業する。

新九州工場はビール類(ビール、発泡酒、第三のビール)、ノンアルコールビールテイスト飲料に加え、RTD(そのまま飲めるアルコール飲料)、清涼飲料などを生産するハイブリッド工場となる。山口祥義佐賀県知事は「佐賀県の災害の少なさやアクセスの良さなどから選んで頂き感激している」と述べた。博多工場は現在、ビール類とノンアルコールビールテイスト飲料のみを生産しており、新工場への移転によりアサヒグループのほぼ全商品を新九州工場で製造し、九州全域に出荷できるようになる。

博多工場は国内で2番目に古く、老朽化が進んでいたため、ハイブリッド化による生産の効率化とコスト競争力の向上を図る。跡地の活用については、今後検討する。

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