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福島・南相馬、テストフィールドの認知定着 ロボ産業集積、進出40社超

【2023年4月21日付 東日本面 日刊工業新聞電子版

福島県南相馬市のロボット・航空宇宙産業のまちづくりが軌道に乗ってきた。福島ロボットテストフィールド(RTF)が完成して3年、陸と空でロボットの実証を繰り返し、進出したロボット産業は40社を突破。隣接する産業団地にはロボット関連企業が集積し、“南相馬発”のロボットを世に送り始めた。市はまち全体をロボット実証の場として提供し、4カ所目の工業団地「フロンティアパーク」造成に乗り出す。(いわき・駒橋徐)

ロボット・航空宇宙産業集積を下支えするのがRTF。現在、年5000件程度が実証を行っており“ロボット実証ならRTF”という位置付けが定着してきた。

国は飛行ロボット(ドローン)が有人地域を目視外飛行する「レベル4」認証の取得制度を始めたが、国土交通省もRTFを運営する福島イノベーション・コースト構想推進機構(福島市)がまとめた評価ガイドラインを推奨する。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から受託した空飛ぶクルマなど次世代モビリティー事業でも、大型モーターの試験機開発や評価試験装置を導入して実証を始める計画だ。

RTF研究棟20室には県外企業を中心に入居が進み、

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