プライムアースEVエナジー(PEVE、静岡県湖西市、岡田政道社長)は、同市内で整備中の新工場「新居工場」の見学会を開いた。自治体や同社関係者とその家族ら174人が来場。車載電池の実物を見ながら、電池や生産の仕組みを興味深そうに聞いていた。
同社はトヨタ自動車の電池子会社で、主にハイブリッド車(HV)用電池の生産、開発を手がける。公開した第1工場は2024年春に稼働を始める計画だ。新居工場では23年秋にも第2工場が完成するほか、26年には同社初となる電気自動車(EV)用電池を作る第3工場の稼働開始も予定している。
見学会は湖西市南部の市街地と、PEVE新居工場を含む北部の工業団地を結ぶ、通称「バッテリーロード」の一部開通に合わせて実施した。新工場では映像で同社や電池生産などを紹介する円形ホールを用意するなど、一般の見学受け入れも想定。担当者は「開かれた工場にして知名度を高めたい」と話す。新道路開通イベントであいさつした湖西市の影山剛士市長は「PEVEで生産した電池が湖西から世界に広がる最初の一歩だ」と、期待を寄せた。(浜松)