日刊工業新聞社が主催するインド・チェンナイ産業視察団は同国南東部のタミルナードゥ州とアンドラプラデッシュ州を訪問し、製造業誘致が活発なチェンナイと近郊の産業団地を見学した。２１日（現地時間）には在チェンナイ日本国総領事公邸を訪れ、現地企業関係者と交流を図り、世界から投資を引き寄せる同エリアの最新動向を学んだ。
視察団は井水治博日刊工業新聞社社長が団長を務め、中小企業経営者ら２５人のメンバーで構成。夛賀（たが）政幸チェンナイ総領事はチェンナイのインフラ状況や政治の安定性について説明。その上で「各州政府は日本の中小企業誘致に熱心。インド進出にはハードルもあるが、カギとなる現地パートナー選びをしっかり行って力強いビジネスを作っていってほしい｣と強調した。
このほか、日系企業が多く入居する産業団地のあるスリシティでは日系企業の進出支援などの状況について説明を受けたほか、同団地に進出済みのＴＨＫなどを訪問した。（インド・チェンナイ＝篠瀬祥子）
