【水戸】プレジィール（東京都千代田区、安井元浩社長）は、茨城県下妻市に国内最大規模の洋菓子工場を２０２８年をめどに開設する。下妻市内の「しもつま中央工業団地」の用地約３・７ヘクタールを約１２億円で取得。工場は国内３拠点目で関東では初めて。既存の２拠点の年産能力は３０００万―４０００万個だが、新工場の年産能力は４０００万個を計画。関東に製品を供給するとともに、将来の海外輸出も想定する。
新工場は３０年以降の本格稼働を目指す。新たに３００人を雇用する。同社では「オードリー」や「グラマシーニューヨーク」などのブランドの洋菓子の人気が高まっており、２４年９月期の売上高は前期比２８％増の約３２０億円を見込んでいる。
茨城県庁で大井川和彦知事を表敬訪問した安井社長は「現在の売り上げの７割が関東。物流面などを考慮して関東進出を決めた」と語り、大井川知事は「人手不足などの問題に県としてしっかり支援したい」と歓迎した。
