宇都宮市の若手職員で構成する「政策提言チーム」は、佐藤栄一市長らに「宮の工場参観日(地域一体型オープンファクトリー)」事業の実施を提言した。次世代型路面電車(LRT)沿線の工業団地に見学客を集め、LRTの利用増や地域活性化、市内事業所の雇用創出を図る内容。提言を受けた佐藤市長は「早期に実施した方が良い」と背中を押した。
提言では、まず清原工業団地で特定の休日に事業を始める。見学スペースがある企業は敷地内に来場者を受け入れ、ない企業向けには出展ブースを設ける。複数団地で日常的に職場を見学・体験できるのが理想形とした。
工業団地近くのLRT停留場で休日利用を定着させる狙い。佐藤市長は「工業団地では人手不足の現状を聞くことが多い」と立地企業の雇用増につなげることを要望した。
政策提言チームは20―30代の若手職員で構成。市庁内の募集に自ら希望して参加した。(宇都宮)