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コラム

【連載】グローバルの眼/ワクチンに左右される今年の欧州経済

【2021年1月6日付 国際面 日刊工業新聞電子版

■英EU離脱も景気押し下げ

欧州では、新型コロナウイルスの感染者数が高止まりし、2020年末にかけて再び増加する国も見られた。このため、各国は規制の再強化に踏み切らざるを得ず、景気回復の維持と感染拡大抑制を両立すべく試行錯誤を繰り返し、出口の見えない状態が続いている。

有効なワクチンの承認・接種開始が悪循環を断ち切る転換点と期待されるが、供給制約がある現状では、景気を大きく押し上げる即効薬とはなりにくい。人々の行動制限が解除されるためには、一部の人々や地域では意味がなく、ワクチンが広く普及することが求められよう。

従って、それまでは、従前の財政金融政策で下支えする必要がある。実際、…

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