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コラム

【連載】グローバルの眼/感染第2波襲う欧州

【2020年11月20日付 国際面 日刊工業新聞電子版

■企業景況感、再ブレーキ

欧州を新型コロナウイルスの感染第2波が襲っている。1日当たりの新規感染者は、フランスで6万人、イタリアで5万人、英国で3万人を超え、春のピークを大きく上回る。感染者の増加は各国が検査体制を強化したことも影響しているが、陽性率の上昇も目立つ。第2波では重症化リスクの低い若者が感染の中心だったため、春に比べて死者は限定的だった。だが、高齢者にも感染が広がるにつれ、病床や集中治療室が逼迫(ひっぱく)しつつあり、死者も増加傾向にある。多くの東欧諸国では1日当たりの死者が春を上回っている。

当初、多くの国は全面的な都市封鎖を再開するのではなく、社会的距離の確保を徹底するとともに、経済活動再開のペースを落とすことや、大規模集会の禁止やマスクの着用義務付けなど、地域や対象を限定した行動制限の強化で対処しようとした。だが、感染者の増加に歯止めがかからず、10月後半に入ると、フランス、ドイツ、英国などが相次いで、夜間の外出禁止、重要な用事以外の外出禁止、飲食店の営業禁止や営業時間短縮、映画館やスポーツジムの閉鎖などの都市封鎖の再開を余儀なくされている。行動制限の厳しさは春に比べて限定的で、クリスマス休暇前の感染収束を目指し、1カ月程度の都市封鎖を想定している。だが、より厳しい都市封鎖を行った第1波でも、感染収束までには3カ月余りを要した。今後も重症者や死者の増加に歯止めがかからず、医療資源が一段と逼迫すれば、行動制限のさらなる強化が必要となる。

感染再拡大への警戒と行動制限の強化を受けて、…

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