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コラム

【連載】グローバルの眼/印パの「水」資源争奪激化 カシミールで新たな火種

【2020年2月14日付 国際面 日刊工業新聞電子版

帰属を巡って、インドとパキスタンの対立が続くカシミール地方で、両国はそれぞれ水力発電所建設計画を進めているが、その「水」資源の争奪が日増しに激しさを増し、混迷化している。

インダス川は中国チベット高原を水源とし、インド実効支配地域のジャンム・カシミール州、パキスタン実効支配地域のギルギット・バルチスタン州などのカシミール地方を経て、パキスタン国内を南下しアラビア海に注ぐ全長3180キロメートルの大河。パキスタン統計局(PBS)によれば、インダス水系(本流・支流)の占有比率はパキスタン93%、インド5%、中国2%。1960年に世界銀行の仲介の下、インダス水利協定(IWT)を締結。インダス本流・ジェラム川・チェナブ川の3河川の80%はパキスタン。残り20%はインドに帰属するとした上で共同管理されている。

近年、冬季の積雪不足が影響してインダス水系の流量が著しく減少、…

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