大阪ガスと双日は24日、ベトナムで天然ガスを供給する共同出資会社を設立すると発表した。ベトナム南部の工業団地向けの天然ガスと、同国で産業向けに圧縮天然ガスをローリーで供給する。同団地内に進出する日系企業など5社向けにまず供給し、数年後に年間売上高約40億―50億円を見込む。2030年度には150億円を目指す。大阪ガスのベトナム進出は初めて。同社の海外での天然ガス供給はシンガポール、タイに続き3カ国目。
新会社の「双日大阪ガスエナジー」は8月に設立予定。双日グループ(双日と双日ベトナム)が51%、大阪ガスのシンガポール子会社は49%を出資する。
ベトナム南部バリア・ブンタウ省のフーミー3特別工業団地にガス供給施設(写真)を設置した。大阪ガスはベトナムに強い双日と組み、重油などから天然ガスへの燃料転換を促進し、同国の産業向けに同ガスの供給拡大を狙う。