ベトナムの国営企業ベカメックスとシンガポールの政府系企業セムコープの合弁会社であるベトナム・シンガポール・インダストリアル・パーク(VSIP)が、従来から運営のベトナム南部・北部の工業団地に加え、中部で造成の工業団地の日本企業向け販売にも力を入れだした。背景には、ハノイやホーチミン地域での急な賃金上昇などがある。
VSIPの中部の工業団地は、ハノイから南に300キロメートルのゲアン省と中部の中核都市ダナンから南に120キロメートルのクワンガイ省の2カ所。ゲアンの団地では現在、新区画170ヘクタールを造成・販売中で、クワンガイ省の売り出し区画は432ヘクタール。昨夏に開設されたVSIP日本代表事務所の藤田桂子代表によると、工業団地価格は北部のハノイや南部のホーチミンに比べ、40―50%安という。
また、…