エア・ウォーターグループのミサワ医科工業(茨城県笠間市、馬場秀運社長、0296・77・8888)は、注射針を生産する本社工場を笠間市内の茨城中央工業団地に移転・新設し、稼働した。投資額は19億円。現本社工場は売却予定。新工場と既存工場の3拠点で、同社の注射針の年間生産能力は現状比約1・6倍の30億本になる。東南アジアや南米諸国など海外で、品質や安全性が評価される日本製注射針の需要拡大に対応する。
新工場は1階建てで建屋面積3947平方メートル。設備は針組み立て機に二つのクリーンルーム、滅菌装置も導入した。皮下注射針と歯科用針、美容用針を年間19億本生産できる。エア・ウォーターは2007年以降、注射針関連の企業3社を子会社化し、製造から販売まで展開する。