コロナ禍は企業の海外進出に対する意識を変える契機となった。グローバル化の流れは変わらない。とはいえ、新たな生産拠点を設ける上で海外だけでなく、国内を選択肢に入れる企業は確実に増えただろう。大規模な金融緩和も継続しており、大胆な設備投資が可能だ。企業誘致に取り組む自治体にとっては好機とも言える。
群馬県 用地など個別ニーズ対応
群馬県は高度な技術力を保有するモノづくり企業が集積し、都心への近さといった立地条件に加え、自治体が企業の課題と向き合い企業誘致の実績を伸ばしてきた。補助金などのインセンティブに頼らず、個別企業が抱える課題解決に力を入れ、今後も伴走型の支援でさらなる誘致につなげる構えだ。
群馬県は東京から約1時間程度の距離に立地し、…