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DIC、インドに新工場 来夏に塗料用樹脂の生産能力3倍

【2022年5月19日付 素材・医療・ヘルスケア面 日刊工業新聞電子版

DICはインドに塗料用樹脂の工場を新設する。子会社のアイディールケミプラスト(マハラシュトラ州)が建設し、2023年7月の稼働を予定する。塗料用樹脂はインド市場で年率9%を超える成長が見込まれている。アイディールは生産能力を現行比3倍に増強し、需要増に応える。投資額は非公表。

敷地面積は4万8500平方メートルで、21年にマハラシュトラ州・スパ工業団地の用地を取得した。自動車補修やコーティングなどに用いるアクリル樹脂やポリエステル樹脂、アルキド樹脂などを増産する。さらに、タイの研究開発拠点で手がける開発品や環境対応製品なども生産可能になるという。排水は全て工場内で処理し、クリーンな工業用水として再利用するなど環境面にも配慮する。

DICはパフォーマンスマテリアル事業のグローバル化や、南アジア地域の拠点拡大を経営戦略に掲げる。19年にアイディールを買収してインドの塗料用樹脂市場に本格参入、ムンバイで販売子会社を設立するなど同国を重要市場に位置付けている。

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