経済成長鈍化、対策カギ
下院の542議席をめぐる第17次インド総選挙は4月11日から1カ月以上にわたって続き、5月23日に開票された。与党インド人民党(BJP)が前回(2014年)から21議席増となる303議席を獲得して圧勝した。この結果第2次モディ政権が、引き続き今後5年間の政権を担うこととなった。投票率は67%で史上最高だった。
野党インド国民会議派は、前回から8議席増の52議席にとどまった。
今回のBJPの勝因として、第1次モディ政権下で(1)州ごとに異なっていた間接税を統一して物品サービス税(GST)として導入(2)破産法の整備(3)不正蓄財のあぶり出しを狙った突然の高額紙幣廃止―などの一連の経済改革実施が挙げられる。経済成長も5年間で平均7・5%に上り、インドは世界で最も急速に成長している国となった。また、…