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テトラ・アビエーション、2人乗り「空飛ぶクルマ」開発始動 福島で来年実証

【2024年2月2日付総合1面 日刊工業新聞電子版

【いわき】テトラ・アビエーション(福島県南相馬市、中井佑社長)は、2人乗りの空飛ぶクルマ「eVTOL Mk―7」の開発に乗り出す。福島ロボットテストフィールド(RTF、同市)に隣接する本社敷地内に、格納倉庫を備えた組立工場を2月に開設する予定。2025年には大型組み立て・格納倉庫工場を完成。パラシュートなど安全対策を講じた機体を開発し、25年3月にRTFで飛行実証を実施して実用化を目指す。

同社はすでに1人乗りの「eVTOL Mk―5」を開発。2枚羽根にプロペラを搭載し、リチウムイオン電池(LiB)で回転させる垂直離着陸機で無人飛行に成功している。

この実証を踏まえ、実用機としてMk―7の開発に着手した。機体は翼長が12メートル、長さが7メートル。重量は1・5トンで、このうちバッテリー重量は350キログラム。LiBで駆動するモーターで推進する。材料は翼がアルミニウム、プロペラやフェアリング、内装などはカーボンファイバーを採用する。販売価格は1機1億円を見込む。

基本は垂直離着陸だが滑空も可能で、パラシュートも装備して万全の安全対策を整える。航続距離は最大200キロメートルを想定し

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