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小糸製作所、印に車用ランプ工場 西部で迅速供給

【2024年4月1日付 自動車・モビリティー面 日刊工業新聞電子版

小糸製作所は37億円を投じ、インド西部のグジャラート州に同国で3カ所目となる自動車用ランプ生産拠点を新設し稼働を開始した。同社はインドの北部と南部にそれぞれ1カ所ずつ工場を構える。西部にも拠点を設けることで、西部エリアの顧客への迅速な製品供給に対応し拡販も狙う。徐々に稼働率を上げ、2026年3月期には年間で前照灯と標識灯各50万台ずつの生産能力に高める計画だ。

新工場はアーメダバードから西に約40キロメートル離れた工業団地に立地。スズキの現地子会社マルチ・スズキ・インディアや印タタ・モーターズなどに商品を供給する。設備のレイアウトを工夫して工数を削減するなど高効率なモノづくりを追求。工場で使用するエネルギーの一部を太陽光発電で賄うなど環境にも配慮した。

インドは中国を抜き人口が世界一となるなど、人口増や経済発展を背景に中長期的に車産業の成長が期待できる。小糸の受注も拡大している中、電気自動車(EV)シフトも視野に入れつつ受注機会を逃さず獲得するため三つ目の生産拠点開設に踏み切った。

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