英EU離脱で企業萎縮
欧州で気候変動対策の優先順位が一段と高まっている。2019年12月に新体制が発足した欧州連合(EU)の欧州委員会は「欧州グリーンディール」を重点課題に位置付け、2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする目標を掲げた。その中間目標として30年の排出量は1990年比50―55%削減する方針だ。
EUで最大の経済規模を有するドイツは、この30年の目標を主に輸送部門での温室効果ガス削減で達成しようとしている。その成否のカギを握るのは電気自動車やプラグインハイブリッド車の普及で、30年までに700万―1000万台(ドイツで保有されている乗用車の15―20%に相当)を普及させる必要があるとみられている。
ドイツの19年の電気自動車の販売台数は…