外資規制緩和も促進
11月上旬に1年半ぶりに上海を訪れた。ほぼ満席の飛行機を埋め尽くしたビジネスマンが向かう先は恐らく、上海で行われた「中国国際輸入博覧会」(輸入博)と見受けられた。
輸入博は昨年に続き2回目で、中国にとっては一大イベントとなっている。開催地の上海は中央政府から示された「3+1」の課題、すなわち前者の三つとは「上海自由貿易実験区」、上海と周辺地域を含む「長江デルタの一体化」、新興ハイテク企業向けの株式市場である「科創板」を指し、後者は「輸入博」を大いに盛り上げることである。
今年の輸入博は自動車や環境、ヘルスケア、テクノロジーなど七つのテーマで企業出展と、各国が出展する国家館で構成される。日本からは…