相次ぐテロ・不買運動
中東やアジアのイスラム世界で、フランスに対する抗議行動が続いている。「表現の自由」を掲げるフランスが、それを盾に、預言者ムハンマドをからかう風刺画を容認したためだ。西欧民主主義とイスラム文化の価値観の違いが、改めて浮き彫りになった。
事の発端は9月2日、フランスの政治週刊紙シャルリエブドが、ムハンマドの風刺画を再び掲載した問題だった。預言者の姿を描写することはイスラム世界では「偶像崇拝」に当たり、一切認められない。
だが反骨精神旺盛なシャルリエブドは、欧州で近年続発する過激派のテロへの批判を込め、…
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