“辛抱強い投資”でシナジー
近年、グローバルなテック動向を把握する上で、インドの動向から目が離せなくなっている。シリコンバレーのグーグルなどの巨大テック企業の最高経営責任者(CEO)や経営幹部、そこで働く優秀なエンジニアの多くもインド人が占めている。この傾向は、シリコンバレーから米国全土、そして世界中に広がりを見せている。
スタートアップに関しても同様だ。インドは未上場のテック企業で企業価値評価額が10億ドル以上のユニコーン企業輩出で米国、中国に次ぎ3位の座にある。調査会社のTracxnによると、インド国内のテック系スタートアップの2019年の資金調達額は145億ドルで、前年の106億ドルに比べ伸びている。19年、インドでは128社のスタートアップが買収され、4社が株式上場を果たし、9社がユニコーン企業になった。これで、インドから生まれたユニコーンは計24社となった。
インドの主要IT関連企業が所属する…