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コラム

【連載】グローバルの眼/バイデン次期大統領、政治の輪郭

【2020年11月27日付 国際面 日刊工業新聞電子版

外交観などで顕著に

米国のトランプ大統領が交渉上手を言い立てて“忘れ去られた人々”のために、強面(こわもて)で政治権力を振るおうとしたのに対し、バイデン次期大統領は、分断社会に団結をもたらそう、との有権者が聞き慣れたスローガンで応じ続けた。バイデン氏が、今回勝てたのも、トランプ反対者たちが、トランプ氏でなければ誰でもよかったからなのだ。

こうした対比から、バイデン次期大統領が追求することになる政治の輪郭が、おぼろげながら浮かび上がってくる。それらは、次の4分野(1)統治スタイル(2)指導者イメージ(3)政治目標(4)外交観―で顕著に現れるだろう。

まずは(1)についてだが、トランプ氏は大統領になってから、…

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