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コラム

【連載】グローバルの眼/バイデン氏、当選後見据えた提言

【2020年7月30日付 国際面 日刊工業新聞電子版

気候変動問題を重視

来る11月3日は米大統領選挙の投開票日である。それでは11月4日は何の日か?実は米国がパリ協定を正式に離脱する日なのである。

と聞くと、驚く人が多いかもしれない。トランプ大統領は就任半年後の2017年6月、パリ協定からの離脱を宣言した。ところが同協定28条の定めにより、正式に離脱が実現するのはこの日になったからなのである。仮に民主党のジョー・バイデン氏が当選した場合、次期大統領は即座に「米国のパリ協定復帰」を宣言するだろう。気候変動問題に関心の高いミレニアル世代が、その瞬間に快哉(かいさい)を叫ぶことは想像に難くない。

バイデン氏は、既にその日のことを想定しているようにみえる。…

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