気候変動問題を重視
来る11月3日は米大統領選挙の投開票日である。それでは11月4日は何の日か?実は米国がパリ協定を正式に離脱する日なのである。
と聞くと、驚く人が多いかもしれない。トランプ大統領は就任半年後の2017年6月、パリ協定からの離脱を宣言した。ところが同協定28条の定めにより、正式に離脱が実現するのはこの日になったからなのである。仮に民主党のジョー・バイデン氏が当選した場合、次期大統領は即座に「米国のパリ協定復帰」を宣言するだろう。気候変動問題に関心の高いミレニアル世代が、その瞬間に快哉(かいさい)を叫ぶことは想像に難くない。
バイデン氏は、既にその日のことを想定しているようにみえる。…