共和党内も足並み乱れる
トランプ前大統領が選挙無効を主張し、最後まで抵抗したあげ句、支持者の連邦議会乱入という、恐らくは彼自身が想定していなかった事態を引き起こし、不承不承ながらも身を引いてから、早や2カ月以上が経過した。
この間議会では、野党に転落した共和党が、バイデン大統領の選挙公約である1兆9000億ドルの短期経済(家計)救済策への消極的態度や民主党のトランプ前大統領弾劾の動きへの反対など、抵抗勢力としての存在感を誇示している。下院民主党の出した2度目のトランプ弾劾決議に、下院共和党内で賛成に回ったのはわずか10人。上院の弾劾裁判で賛成に回った共和党上院議員は7人。日本のマスコミは、この結果を「共和党内の親トランプ勢力の大きさを示すもの」と分析する。
だが実態はどうか…。共和党内の弾劾裁判許容派10人、とりわけ…