一般的に香港人の仕事観・就業観は個人主義のため、昇給目的に転職を繰り返すと思われがちだ。だが、本当は家族や趣味の時間を大切にし、自分に誇りを持ちながらたくましく生きている。そのため、「お金目的だけで転職する」という印象を持たれることを一番嫌う。
香港人の知人は、お金目的で転職をする印象を持たれていることに対し、「政府が国民を守ってくれないから自分で自分を守らないといけない。自分の祖先も英国統治時代や現在の中国統治時代を生きてきた。自分の国がなかったから、頼れるのは自分だけなんだ」と話す。格差が広がる香港の街に出ると人々の貧富の差が明確に分かるため、お金を稼ぎ裕福になる大切さについて幼少時から教育を受けている。
香港人のマネジメントには、こうした香港の歴史・慣習・文化を理解した上で「自立心の尊重」が大切だ。日本のような…