日系企業のグローバル化が進み、最近では日本でも外国人と働くことが当たり前の時代になっている。ただ、インド人と一緒に働いたことがある人は、まだ少ないのではないだろうか。
インドで働く日本人駐在員にビジネスの課題を聞くと、「計画性のなさ」と答える割合が高い。仕事を依頼しても期限を守らず、何度も催促をしてやっと重い腰をあげる。日本人のように、先に起こることを予想してあらかじめ準備をすることをしない。
しかし、ある問題に直面したらその場で解決するという柔軟性には優れている。インドにはヒンズー語で「工夫して何とかする」を意味するジュガートという言葉がある。インド人は「先に何が起こるかわからないから、最初から完璧な計画を立てても意味がない」という考えを持っており、むしろ「事が起きてからどう対応するかを考える」価値観を持つ。
「謝らない」ことを…