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コラム

【連載】アジア人材活用術(14)インドネシア 日本人女性の活躍に期待

【2018年8月3日付 総合4面 日刊工業新聞電子版

ジャカルタで日本人駐在員の妻たちが定期的にキャリアカフェという勉強会を開催

海外から日本を見ると、他国に比べ「男は男らしく、女は女らしく」と考える傾向が強く、それは男性だけでなく女性もそう考える傾向が強いそうだ。日本では、女性活躍推進法も制定され、国も女性の活躍を推し進めているが、その難しさはこの日本人の価値観によることも大きいのだろう。

私は2002年にインドネシアに来て、同年に当社に入社した。以来13年間、私の上司は日系ハーフのインドネシア国籍の女性社長だった。インドネシアでは意欲のある若者が40代前後になると「社会貢献」を考えるようになる傾向があり、彼女も次第に起業家支援や同国の若者の自立を支援する活動に専念し始め、3年前に一線を退き私はその後を引き継いだ。

大学のころからさまざまなビジネスを行っていた彼女は、アジアの女性起業家と呼ぶにふさわしく大胆でかつ創造力にたけた女性で、入社時は10人ほどだった会社をわずか数年で150人規模まで拡大させた。人材紹介事業は人脈を広げることが重要であるため、彼女はさまざまなビジネスグループに参加したが、「女性だから否定された」と言った泣き言を聞いたことは一度もなく、…

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