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コラム

【連載】グローバルの眼/トランプ政権、ベネズエラ介入説広まる

【2020年9月22日付 国際面 日刊工業新聞電子版

米大統領選サプライズか

米大統領選投票まで1カ月余り。トランプ政権がベネズエラの反米左派のマドゥロ政権の打倒を目指す行動を起こすのではないかとの情報が最近、米国や中南米のメディアにたびたび流れている。

この背景には米大統領選をめぐり共和党のトランプ大統領が、支持率でリードされている民主党候補のバイデン前副大統領を追い上げ、接戦の様相示す中、中南米有権者の多いフロリダ州が勝敗の重要なカギになると見方が強まっていることがある。フロリダ州は大統領選の選挙人の数が全米で3番目に多く、人口の約4分の1がラテンアメリカ系でその大半は反キューバ、反マドゥロ政権といわれる。メキシコの有力ネットメディア「ポリィティカ・メキシコ」によれば、トランプ政権の中南米政策に大きな影響力を持つ共和党のルビオ上院議員(フロリダ州)がフロリダ州で勝つため、ベネズエラに軍事侵攻するようトランプ大統領に進言しているという。米保守系誌「ワシントン・エグザミナー」は8月半ば、中南米・カリブ海地域を担当する米南方軍のファーラー司令官がベネズエラの現政権について、地域の安全保障や経済的安定の観点から差し迫った脅威になるとして軍事介入を示唆したと報じた。この報道とほぼ時を同じくしてベネズエラの隣国コロンビアで同国のドゥケ大統領が、ファーラー司令官のほか、オブライエン米大統領補佐官(国家安全保障担当)、クラベルカロネ国家安全保障会議上級部長(西半球担当)らトランプ政権の安全保障担当要人と会談したと伝えられた。ドゥケ大統領は以前から、ベネズエラのマドゥロ政権打倒を叫び、トランプ政権と密接な協力関係を維持している。この会合とほぼ同時にコロンビアが米軍の駐留受け入れを再開する方針が明らかにされた。

ベネズエラ・サイドからも、…

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