両候補、キャラの違い注目
8月中下旬、民主・共和両党の正副大統領候補が選出された。新型コロナウイルス禍のために、今回の選挙は、序盤・中盤、さしたる盛り上がりがなかったが、これで11月初頭までの終盤戦に熱気が戻ってくるはずだ。そうした予想の下、少し斜に構えて、米国最大のお祭りを楽しむための視座を、幾つか紹介してみよう。
第1は、両候補のキャラが違いすぎる点である。トランプ共和党大統領候補は今やワシントンの中枢に座するが故にエスタブリッシュメントなのだが、その性格や行動様式は、アウトサイダーのそれだろう。一方、バイデン民主党大統領候補は、野党候補だが、長年のワシントン・インサイダーで、かつ、日本流に言えば国対政治の大ベテラン。この2人が、本来のキャラとは別のキャラを選挙で演じ、対立するのだから、両者ともに、必ずどこかでミソをつけるはず。そんな目で、今後何度か開催される候補者同士の討論を眺めて見るのも面白いのではないか。
第2は、選挙運動の展開ぶりの違いである。これまで、…