南アフリカは、金やレアメタルなどの鉱物資源を豊富に有するとともに、アフリカ諸国の中で比較的経済規模が大きく、産業構造が多角化している。近年の南アフリカ経済は、干ばつや鉱物資源価格低迷の影響などにより成長率が低下したが、2017年以降は、天候や資源価格の回復を背景に、成長率が緩やかに回復に向かいつつある。
17年12月の与党アフリカ民族会議(ANC)の議長選挙では、ラマポーザ当時副大統領が選出され、18年2月に辞任したズマ前大統領の後任として、大統領に就任した。
ラマポーザ新政権は、経済政策面では、海外投資の促進を掲げ、18年4月には、投資誘致のためのチームを結成した。具体的には、元閣僚や、元民間銀行最高経営責任者(CEO)らビジネスや金融の専門家を招集し、欧州、アジア、米州などを回り、1000億ドル規模の投資誘致を目指すと発表した。
また南アフリカでは、国営企業改革が…